湘南国際マラソンなど、フルマラソンでの給水目的にてハイドレーション環境を整えようと試している中で出会ったのが、ハイドレーションとバックパックのセットで2,580円(税込み)と超激安なNeboicのハイドレーションバックパック。
メジャーブランドで揃えれば、ランニングに使える小型のバックパック(リュック)で5,000円~10,000円程度、ハイドレーションも4,000円~6,000円程度と、セットで1万円は超えてしまう事がほとんどなので、2,580円という値段で両方が手に入るのは信じられないほどの安さです。
一般的な値段のハイドレーション+バックパックと格安のセットでどの程度違うのかを試してみたく、ポチって使用してみましたのでレビューします。
目次
まず結論:普通に使える
まず、Neboicのバックパック&ハイドレーションを使用してみて感じたのは走りやすい・走りづらいは別として普通に使えるという事です。
給水のホースを肩からぶら下げながら(私の場合は左手でずっと支えながら)走るわけですが、一度水が出てくるまで吸った後はホースの先っぽを噛むか押すと水が出てくる仕組みなので、とてもシンプルに給水が出来ます。
先っぽを押すことでも水が出てくるため、ランニング中に汗でべたついた手や顔を楽に洗えるのも良いと感じました。
普段の緩いジョグや山登りなどあまりスピードを出さない時には申し分ありません。
バックパックの重さが170g前後、ハイドレーションと合わせても410gと軽量です。
水を満タンに入れた状態で、2キロを超える重さになるため、当然水が減るまでは重みを感じますが、肩ひもをしっかりと締めれば揺れを感じることなく普通に使用することが出来ました。
格安ではありますが、製品に何ら問題が有るわけでなく、一般的なハイドレーションとして使用するには問題はないと感じます。
ランニングでのスピードは出しづらい
ただし、 Neboicにハイドレーション(水を満タンにして)を背負った状態で、スピードを上げようとするとなかなか普段通りに走る事は出来ませんでした。
私の場合でキロ5分を切る(4:50/km台)で走る事が一苦労で、このハイドレーションを背負った状態で、フルマラソンでベストタイムを狙うイメージは全く持てませんでした。サブ3どころか、そもそも4:15/kmで走る事自体が大変に思えました。
シンプルに背中に重みが来るため、普段のような前傾姿勢で走る事が難しく、後ろ重心になってしまう事。それと合わせて着地や蹴り出しにも影響が出てしまう感覚でした。
なお、背負い方を工夫することで走りやすさは変わってくるようで、背中でハイドレーションを背負う感覚ではなく、かなりキツめに締めてバックパックを上に上げて、ハイドレーションの位置を首に近づけることで安定感が増してスピードも出しやすくなるように感じました。
また、1.5リットル以上の水が入っているときは、強く重さを感じてしまいますが、1リットル以下になると感じる重みはずいぶん変わります。
ランニングで使うのであれば、
- 水を入れる量は1リットル以下
- 出来るだけキツ目に締めて首寄りにハイドレーションを固定する
といった施策をすることで、ある程度の走りやすさは確保できました。
ちなみに水を飲んで500ml以下になってくると、重みはほとんどなくなり走りやすさも変わってきますが、重い状態時の疲労が蓄積されていくため、なかなか難しいところです。
Neboic のサイズ感や仕様について
上の写真はハイドレーションに水を満タンに入れて背負った写真です。私の身長は170cmです。
身長160cm前後の娘に背負わせてみたところ、写真のようなサイズ感になりました。
容量的には5リットルのスモールサイズですが、ランニング用のバックパックとしてはサイズ感は少し大きいと感じます。
収納が豊富で使い勝手が良い
Neboicのバックパックには、ハイドレーションを入れる場所も含めて収納が4か所あります。
マラソン用途で使うのであれば、ハイドレーションで水分を入れておくほかに、補給食などの必需品やスマホなども収納できますね。
普段使いで軽めなリュックとして使用するのも良いでしょう。
バックパックを入れる収納付き
なお、 Neboic のハイドレーションは上のようなジッパー付きの袋も同梱されており、使用しない時は袋の中にバックパックとハイドレーションパックを収納しておくことが可能です。
旅ランするときにはコンパクトにたたんで収納できるため、とても便利だと感じました。
ハイドレーションは2リットルサイズだけど満タンに入れるのは難しい
こちらセットに付属されるNEBOICのハイドレーションです。容量は2リットルサイズですが、水を入れる形状の問題なのか、私の入れ方に問題があるのか2リットル満タンに入れるのは中々難しいです。
しっかり満タンに入れたつもりでも、計ってみると2000gを超えていません。冬場のフルマラソンで使用するのであれば2リットル満タンに入れることはないので、さほど問題になる事はありませんが、事前に知っておいた方が良いかもしれません。
乾かしづらいのが不満
ハイドレーションである以上仕方ないのかもしれませんが、ハイドレーションを使用した後で、パックの中までしっかりと乾かそうとしてもなかなか乾きません。
水を入れる穴が大きいので、そこから手を突っ込んでティッシュなどで拭く形になりますが、そういった拭き方をしないと2日でも3日でも水滴が有る状態が続きます。
もちろんホース側にも水滴が残ってしまます。
毎日使用する分には問題ありませんが、たまにしか使わないようだと、どう乾燥させるかが悩みどころです。
まとめ
NEBOIC のハイドレーションリュック&バックのセットをレビューしてきました。
良い部分、悪い部分ありますが、2580円で購入できるハイドレーションシステムと考えれば申し分ありません。
ジョギングでの給水はもちろんですが、トレイルやラン仲間とのイベントなど、ある程度荷物をもって動きたいときにはかなり重宝するはずです。
とりあえずのハイドレーション環境を整えたいのであれば、ぜひおすすめしたいですね。