ガーミンから新しいランニングウォッチ Garmin ForeAthlete 55(以下、ガーミン55)が登場しました。
ForeAthleteシリーズは、当初2xx系、6xx系、7xx系、9xxというラインナップで展開されていましたが、最近はForeAthlete45(以下、ガーミン45)という2桁型番のものが発売されていました。
ガーミン45はForeAthleteシリーズの中で最も廉価版で、初めてランニングウォッチを購入するランナーがターゲット。
今回発売されたガーミン55は、そのガーミン45の後継モデルに当たるもので、45と比較してGPS時のバッテリーが強化されたことをはじめ、様々なスペックが強化されています。
さて、私が使用しているのはガーミン245であって、ガーミン55の系統ではありませんが、使用している245の寿命が近づいてきております。
そういった中で、この記事ではガーミン45、55、そして245を比較していきます。
目次
ガーミン245を買い替える理由
先日、ガーミン245の劣化について記事にしました。
記事を簡単に要約すると、購入から2年でバッテリーが劣化しつつ画面の表示もおかしくなってきたので、そろそろ買い替えを考える時期が来たという内容です。
バッテリーが劣化したとは言いつつ、劣化具合は購入当初と比較してのものであって、フルマラソンくらいは余裕で走れるレベルでは残っています。
その為、ガーミン245の後継モデルとなるであろう、ガーミン255が発売されるまでは待つということで考えを整理しました。
しかし、白い点が発生してから二週間ほど経過したところ、白い点は大きくなりました。
この白丸、どんどん成長していくようです^^;
場所も少し移動したように見えますが、今は25~30分あたりを覆いつくしており、写真でもわかるように歩数を読むのが難しい状態。ランニング時にはペースが表示される位置になりますが、秒の一桁だけでなく、二桁部分も読みづらくなってリアルに支障が出始めてしまいました。
さすがにどうしようかと悩んでいたところ、ガーミン55の発表があり実物を見てきた次第です。
ガーミン55・245の比較
左がガーミン55、右がガーミン245です。
ガーミン55は45と比較して少し大きくなったようで、全体的なサイズ感としてはガーミン245とほぼ同じ大きさです。ただし、液晶部分は245よりも小さいです。
その他見た目で異なるポイントとしては素材の違いが挙げられます。
簡単な一覧表を作成してみました。
ガーミン45 | ガーミン55 | ガーミン245 | |
サイズ(㎜) | 39.5 x 39.5 x 11.4 | 42.0×42.0×11.6 | 42.3 x 42.3 x 12.2 |
重さ(g) | 32.0 | 37.0 | 38.5 |
液晶 | 1.04インチ | 1.04インチ | 1.2インチ |
解像度(px) | 208 x 208 | 208 x 208 | 240 x 240 |
バッテリー | 最大7日間 GPS:最大11時間 | 約14日間 GPS:約20時間 | 最大7日間 GPS:最大22時間 |
GPS | GLONASS/GALILEO/みちびき | GLONASS/GALILEO/みちびき | GLONASS/GALILEO/みちびき |
防水等級 | 5 ATM | 5 ATM | スイム、5 ATM |
音楽 | なし | なし | なし 245musicはあり |
価格 | 27,280円 | 27,280円 | 43,780円 |
ガーミン55の注目すべきはバッテリーの持ちが格段に良くなっていることです。
GPSを使用しないスマートウォッチモードであれば、ガーミン45とガーミン245が7日間に対してガーミン55は14日と倍のバッテリー性能になっておりますので、GPSを使用しなければ10日以上充電しなくてもバッテリーが持つ計算になります。
合わせてGPS使用時もガーミン245とほぼ変わらない20時間のバッテリー性能となっています。
GPS使用時で20時間であれば、フルマラソンはもちろん100キロ越えのウルトラマラソンにも十分対応可能で、一般的なランニング系レースであれば十分に戦えるスペックです。
またGPSは、GLONASS・GALILEO・みちびきに対応しているので、ガーミン245基本的に変わらないはずです。
その他ガーミン45と55を比較すると、呼吸数の測定、リカバリータイムの測定など、細かな機能面が充実したようです。ガーミン245と機能面ではさほど変わらなくなっていますね。
その上で価格は45から据え置きの27,280円(税込み)ですから、普通にランニングしたりフルマラソンに出るのであればガーミン55でも十分です。
ガーミン245に出来て55に出来ない事
ここまでの性能の違いを確認すると、245と比較して画面が小さい事と高級感が低い事に妥協できれば間違いなく買いですが、ガーミン245に出来てガーミン55には出来ない大きな違いもあります。
ガーミン245は、ガーミン945・745などの上位モデルと同じようにランニングダイナミクスポッドを使用することが可能です。
ランニングダイナミクスポッドは、ランニングパンツの背中部分に装着しておくことで、より細かなランニングデータを取得することが出来るもの。
具体的には、「平均上下動比」「平均上下動(cm)」「平均GCTバランス(左右の足の接地バランス)」「平均接地時間」という4つの項目が追加で測定できるようになります。
私の場合、普段ダイナミクスポッドを付けることはありませんが、タイムトライアル時などで、より細かな情報を前回と比較したいときなどはダイナミクスポッドを装着してデータを取得しています。
ガーミン45、ガーミン55は、ランニングダイナミクスポッドとの連携が出来ませんので、細かなデータを取得したいランナーには向きません。
とは言いつつ、ランニングダイナミクスポッドを使用するランナーは、中堅ランナーの中でもごくごく一部のランナーのみです。
ガーミン55であっても、ピッチやスライド(歩幅)は測定可能なので、まずランニングウォッチを試してみたいのでしたら55でも十分です。
ランニングダイナミクスポッドを使用できない以外では、トレーニング負荷やトレーニングステータス、トレーニング効果の測定はガーミン245以降の機種ではできてガーミン55ではできないようです。
細かくログ収集してランニングに活かしたいランナーは245以上のモデルを選ぶ必要がありますが、まずはGPS付きランニングウォッチを使ってみたいランナーにはガーミン55で十分です。
ライフログ機能やスマートウォッチ機能はガーミン55も十分なスペック
ガーミンのランニングウォッチは、ランニング時のデータを測定するだけでなく、生活における様々なデータを取得することができ、日々のモチベーションを上げたり生活リズムを整えてくれたりします。
ガーミン55のライフログ機能では、毎日の消費カロリーやストレスレベル、睡眠、呼吸、Body Battery(体のエネルギー状態を数値化する指標)、歩数なども搭載。
歩数は日々確認しますし、睡眠状態は体調に応じてチェックするようにしており非常に便利ですよ^^
もちろんスマートウォッチ機能として、電話やメッセージなどの通知機能など、日常に便利な機能も備えています。
ガーミン55はほとんどのランナーに推しウォッチになるはず
この記事では自分の都合をベースにガーミン55と245などの比較をしてきましたが、ほとんどのランナー(世の中の90%以上のランナー)にとっては間違いなく買いで十分に満足できるランニングウォッチになるはずです。
27,280円と3万円を切る値段で本格的なランニングウォッチが入手でき、バッテリーもフルマラソンだけでなくウルトラマラソンにも参加できるほどの持ち様です。
はじめてランニングウォッチを購入する方はぜひ検討してみてください。
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