ガーミン245を使用していると、GPSのキャッチ速度が遅く感じる時があります。
日によっては5〜10秒程度でキャッチするときもあれば、30〜60秒かかること、また場合によっては2分以上経ってもキャッチしないこともありますよね。
ちなみにガーミンの取説には、「通常、30〜60秒程度で受信完了します。」と記載されていますので、60秒前後であれば正常のようです。
その程度であればストレッチを行っているタイミングでキャッチしてくれますが、それ以上経ってもキャッチしないといつキャッチするのだろうと不安になりますし、レース本番時にキャッチしなかったらたまったものではありません。
今回はガーミン245がGPSをキャッチしづらいケースでの確認や設定についてお話しします。
目次
GPSの受信の仕方と場所
まずGPSを受信する際は、上空の開けた屋外に出て、デバイスの表面を空に向けて静止した状態で受信するのが基本です。
屋内、ベランダ、住宅街、ビル街、森林内、トンネル内など、上空が隠れてしまっている場所などではGPSの受信に時間がかかったり、受信できないことがありますので、「上空の開けた屋外に出て、デバイスの表面を空に向けて静止した状態で受信」を基本にしましょう。
ファームウェアは最新の状態にしておく
続いてガーミン245のファームウェア(内部のソフトウェア)は常にアップデートして最新の状態にしておくのがベストでGPSのキャッチ速度にも関わってきます。
Garmin ExpressやGarmin Connect Mobileでデータの同期を行うと、数日分の衛星軌道情報が自動でデバイスにダウンロードされるため、素早いGPSの受信が可能になります。
また、古いファームウェアにはバグが含まれていることも多いため、GPSのキャッチ速度云々の前に定期的にアップデートしましょう。
GPSのモードを切り替える
ガーミン245のGPSの設定では以下の4つの設定が可能です。
- GPS
GPSとみちびきのみを受信 - GPS+GLONASS
GPS、みちびき、GLONASSの信号を受信。測位精度が向上するが、バッテリーを多く消費 - GPS+GALILEO
GPS、みちびき、GALILEOの信号を受信。測位精度が向上するが、バッテリーを多く消費 - UltraTrac
GPSの受信と各種センサーデータの取得頻度を低くしてバッテリーの消費を抑える。データの精度は落ちるが、デバイスを長時間稼働させたいときに便利なモード
4つの設定の中でガーミンの公式サポートページでは、下記の記載があります。
GLONASSとはグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite System)の略で、GPS(Global Positioning System)と連携してるロシアの衛星ベースのナビゲーションシステムであり、互換性のあるデバイスに位置情報を提供します。
追加の24個の衛星を利用することで、GLONASS対応の受信機は、GPSのみ利用するデバイスより最大20%速く衛星を捕捉することができます。
GPS+GALILEOの設定ではバッテリーを多く消費するものの、測位精度が上がるこや受信速度が20%向上するのであれば、普段はこの設定をベースに使用するのが良さそうですね。
実際にそれぞれのGPS設定にて、同条件の元でGPSキャッチ速度を10回ずつ測定してみましたが、GPSオンリーと比較してGPS+GLONASSの設定だと2,30%早くキャッチできているというデータも取れました。
- GPSオンリー:平均16秒
- GPS+GLONASS:平均11秒
- GPS+GALILEO:平均12秒
- UltraTrac:平均15秒
ちなみにGPS+GALILEOの公式文も探してみましたが、 欲しい情報は見つけられませんでした。
GPSモードの切り替え方法
GPSモードの切り替え方法についても簡単に解説します。
- ガーミン245の左真ん中の「up」ボタンを長押しして各種設定モード
- 画面をスライドさせて「アクティビティ&アプリ」を選択
- このまま「ラン」を選択
- このまま「ラン設定」を選択
- トレーニングページが表示されたら下にスライド
- 「GPS」が表示されるので選択
- オフ及び4つのモードの選択画面が表示
- 設定したいGPSを選ぶ
ぜひ、お試しください。