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板橋Cityマラソンにてフルマラソンデビュー。〜スタートからゴール・走り終わった後の心境編〜

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続いてフルマラソンがスタートしてゴールまでの心境や状況について。

スタート前までについてはこちらをご覧ください。

板橋Cityマラソンにてフルマラソンデビューしました。〜スタートまで編〜

2日経過した今でも走っている最中の心境は不思議と覚えています。

フルマラソン中の状況と心境

0〜5km

まず、フルマラソンがスタートして最初の1km、混雑でなかなか前には進めません。
この混雑いつまで続くのかな〜と思いつつ、ここは体を慣らすことに徹しようと周囲のペースに合わせます。

1km目のキロタイム5:19。

もっと時間が掛かっているかと思いきやそこそこのペースで走れていたので、もしかしたら気持ちだけが前に行ってしまい遅く感じていたのかもしれません。

2km以降は混雑しつつも少しずつ自分のペースが取れるようになります。
4:54、4:52、4:44、4:59と5分を少し切るペースで走り、体の調子を確認。

不安だった足の痛みは発生せず、であれば3.5を本気で狙いに行こうと決めます。

6.6km地点にあったエイドでポカリスエットをもらいつつ手にこぼす。この後当分手がベトベトした状態で走る。このベトベト少し気になる。

6〜10km

タイムは、4:49、4:51、4:49、4:46、4:45。

サブ3.5の平均ペースが4:58なので、1kmあたり10秒ちょっとずつ貯金を積み上げていくイメージ。
すっごく気持ちよく走れています。

また、9.2km地点のエイドで水を含んだスポンジが貰えました。
スポンジはしっかりと濡れていて、これでやっとベタベタした手を拭くことが出来ます。周りのランナーが顔や体を拭いている中、自分だけが手のベトベトを落とす作業。(ずっと気になってた・・・)

11〜15km

タイムは、4:49、4:46、4:51、4:51、4:50。

この辺りの気分は完全にお祭り状態。

今まで集団で走るという経験もありませんでしたので、たくさんの人たちと一緒に走ることが楽しく、また自分の実力でも全体で見たら前の方にいるという事が嬉しくてテンションはどんどん高まっていきます。

足の疲れも全く問題がなかったので、このまま行けるのではないかという気持ちと、張り切り過ぎてキロ4:45より早く走らないようにという事を意識しながら走っていました。

16-20km

タイムは、4:56、4:51、4:52、4:47、4:48

もう少しでレース中間地点。
この辺りも全く疲れがなく、このままの勢いで初フルマラソンをゴールできるのではとも感じていました。
このペースで後半も走れば3時間20分前後でゴールできるのではという気持ちも生じつつも、後から絶対に足にくるからと後半のペース配分を考えていました。

決めたのが、20〜30kmは若干ペースを落としてキロあたり5:00平均で走る。

30km以降足が終わる時が絶対にくるので、これまでの20kmで貯金した約4分を保持しつつ余力を蓄えようと決めました。

21-25km

5:00、4:53、4:59、5:08、5:04

ペースは先ほど決めた計画通り。
ただし、24kmで5:08と表示された時に、5:00維持で走っていたのに若干スピードが落ちていることに違和感を感じます。
この辺りは前が詰まっていて走りづらかったのもあり、その影響もあるのかなと感じつつ25kmで少しスピードを上げます。
それでも5:04。若干の違和感。

26-30

5:15、5:22、6:14、5:40、6:23

26・27kmでスピードが出ていない事で、改めてペースが落ちていることに気づきます。
ここから落ちるのは早く体力の低下が明らかに分かりました。スタート時に行けなかったトイレの方もずっと行きたい状態が続いていたので、28km地点前後にて途中にあったトイレに入り用を済ませます。
その後改めて気合いを入れ直しても5:40、30km地点でついに普通に走っているだけで6分オーバーとなってしまいました。

フルマラソンでは30km以降に魔物が潜んでいると言われますが、私の場合はこの辺りにて魔物に襲われ始めた様です。

31-35

6:03、6:08、6:19、6:46、7:01

ここからは精神力との戦い。足はどんどん動かなくなり、6分台で走ることが精一杯の状態でした。
この辺りのエイドには全て立ち寄って、食べれるもの・飲めるものは出来るだけ補給し、1歩ずつ前に進むことのみを考え始めます。

エイドはコース上に15箇所ありますので、2〜3kmで1箇所のエイドがある計算です。とにかく次のエイドを目指す。それだけを目標に走っていました。

周囲を見ると歩き始めている人・立ち止まっている人も増え始めました。自分も歩いたら楽だろうなと思いつつも、まだ頑張って走っている人たちも沢山いる。苦しいのは自分だけじゃなくみんな絶対に苦しいはずです。

これまで貯めた貯金はまだあります。この時点で3.5は絶望的になりましたが頑張れば3.75はまだチャンスがある。とにかく走り続けようとひたすら前に進むことだけを考えていました。

29〜30km地点。ここで新たなイベントがやってきます。
突然足に嫌な痛みが襲ってきました。足が攣り始めたのです。

これ以上走り続けたら本当にやばいと思い、一旦止まって足を叩いたりほぐしたりすることで攣りを抑えて再度走り始めました。

36-40

6:54、6:34、6:40、7:20、7:34

惰性です。

なんでこんなに辛い場に自分はいるのだろう・・・なんでフルマラソンに参加したのだろう。信じられないほどネガティブな心境の中で走り続けていました。

前半ではどちらかといえば前を走っているランナーを抜くということが多かったのですが、どんどん後ろから抜かれて行きます。何百人に抜かれたか覚えてもいませんが、とにかく抜かれ続けました。

そして39km地点・40km地点でまた足が攣ります。
解そうとして足の向きを変えたり伸ばしたりするだけでも再度攣りの症状がやってくる状態。これは本気でまずいと思いましたが、なんとかもう一度足を前に出すことができました。

41-Finish

6:50、6:50、6:35

この時点で3.75も終わってましたが、まだサブ4はあります。
1kmあたり9〜10分で走れればサブ4は達成できる時間でした。サブ4は持ち帰ろう。1分でもタイムを縮めて走り切ろう。そんな気持ちで走り続けました。

残り2.195km。よく聞くラストスパートなんてものは自分には考えられませんでした。

少しでもペースを変えたら確実に足を壊す。足を壊したら終わり。とにかく今動ける走り方を繰り返して最後まで走り切ろう。

ゴールが見えてきました。残り2〜300メートル程度だと思いますが途方もなく遠く感じました。

最後の2,3kmは気合いで走りきれると聞いたことがありますが、まさしくそんな感じだったのかもしれません。

ただただ自分の足を信じて一歩ずつ前に進む。

そんな状態で無事ゴールを迎えることができました。

タイムは手元の時計で、3:54:38でした。

ゴール後

ゴール後、運営の方から「止まったら動けなくなるから止まってはダメだよ〜」との声が聞こえてきました。止まったら間違いなく動けなくなるのは自分でも分かっていたので、長めに歩いて足をほぐします。

15分ほど歩き続けた後、シューズを脱ごうとしゃがみこんだのですが、今度はシューズを脱ぐ行為で足が攣ります。(ヒモを触ることすらできない)
そこから1時間ほど足の痛みに耐えるのに精一杯で空を見上げた状態で寝転んでしまっておりました。

もちろん上着はありませんので体も少しずつ冷えていきます。暖かい日だったとはいえ3月。Tシャツ1枚で動かないでいれば寒くなります。

板橋Cityマラソンでは完走後シャーベットを配られるのですが、シャーベットを食べる気にはなりませんでした。暖かいコーヒーが飲みたかった。

その時点では、走りきった後ことに対する達成感とか感動とかそういった感情は一切ありません。とにかく何もすることが出来ずに痛みと寒さに耐えるだけの時間でした。

そのような状態で1時間ほどが経過し少し動けるようになってから、自分の荷物を取りに行って更衣室に。

改めて周囲を見渡すと、完走を喜び合っている人たち、自分と同じように苦しんでいる人たち、中には転倒してしまったのか足が血だらけになっているランナーもいました。

全く知らない人たちだけど、周りにいるランナーみんなが一緒にやりきった仲間のようにも感じられます。

「お疲れ様〜、大丈夫ですか〜」など、気軽にみんなが声を掛けてくれましたし、自分も周りの人たちに声を掛けました。

着替後、スタート地点の観客席まで歩き、走り終わって戻ってくるランナーを眺めていたところ、これまで無かった感情が込み上げて涙が出てきました。

一つは大した実力もないのにサブ3.5を狙いにいって足を壊してしまったことに対する悔しさと恥ずかしさ。

ハーフ地点まで順調に走れていてサブ3.5余裕でいけると思い込んだ自分の甘さ。

そして身内やTwitterにてサブ3.5を狙うと公言してましたが、実力も経験もない自分がそれを公言したことが、自分なんかよりもっと努力している先輩ランナーに対して本当に失礼だと感じました。

もちろん嬉しかった感情もあります。

今回、足を何度攣っても不思議に棄権とか歩く事は一切考えませんでした。

自分はリアルでのランニング仲間はいませんが励ましあえるフォロワー仲間がいます。

3.5がダメなら3.75、3.75がダメなら4と最後まで諦めずに走り切れたのは繋がっているTwitterのフォロワー仲間のおかげで、そういった繋がりが無ければ途中棄権もあったと思いますし、完走できたとしても歩いてしまっていたと思います。

一人ではない、みんなに支えてもらえたから諦めずに走りきる事ができたと思うとそれが嬉しくて涙が止まりませんした。

おっさんが熱くなって恥ずかしいのですが、2時間くらいその場でずっと泣き続けていました。

本当に感謝しています。ありがとうございました。


また来年もこの場に立ちたいと思います。

フルマラソンから2日が経って

初めてのフルマラソンが終わり2晩が明けました。

当日の夜・昨日はひどい筋肉痛と関節痛に襲われていましたが、幸いなことにケガが再発するような痛みはなさそうです。

最終的にサブ4という称号を手にする事が出来ました。サブ3.5を狙いに行ってのサブ4ですのでめちゃくちゃ悔しいですが後悔はありません。

もし最初からサブ3.75やサブ4狙いで行ってたらサブ4を達成することもできなかったのではと感じ始めています。

30km以降足をやられてしまったのは明らかに長距離に対する練習不足からです。30km超えのトレーニングが出来ていない訳ですから、仮にキロ5:10-5:20で走っていたとしても後半で脚をやられて、今回と同じペースダウンをしてしまいサブ4も達成出来なかったのではと感じています。

仮にサブ3.75を狙いに行って達成出来ていたのであれば、それはそれでサブ3.5をなぜ狙いに行かなかったのだと後悔していたと思います。

今回のフルマラソンで自分に対して一つ褒めてあげるとするならば、最初から最後まで最善だけを狙い続けて諦めなかったこと。

ロジカルな考えは全くなく根性論でしかありませんが、最後まで心を折ることなくゴールを迎えられたことに対しては自分自身を褒めてあげようと思います。

また、このレースで自分の弱点はしっかりと確認する事が出来ました。それとレースを走るということを実体験する事が出来ました。

この経験を元にトレーニング内容を見直して、2018年内に確実にサブ3.5を仕留めに行きます。

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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