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【アディゼロジャパン レビュー】疲れづらい&速い!を両立。サブ4カテゴリだけどトップランナーまで幅広いランナーに信頼されるレーシングシューズ

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adizero japan 4m

しっかりとスピードを出しつつもレース最後まで脚が終わらないシューズが欲しい。それはランニングシューズを選ぶ上で誰もが思うこと。

しかしスピードを優先すればシューズ全体のクッション性は減り走力の消耗につながる。逆に脚(体力)を最後まで残すことを優先すればクッション性の高いシューズを選ぶことになり、そういったシューズは重量がありスピードが落ちる結果になります。スピードを選ぶか走力の維持を選ぶかは、シンプルにトレードオフな関係で成り立ってます。

また、ランナー自身の走力によって選ぶシューズは異なり、フルマラソン完走を目標にするのであればクッション性が高く疲れづらいシューズを選びますし、サブ3、サブ4などとタイムを狙っていくのであればそれなりにスピードの出せるシューズを選びます。

様々なランニングシューズ

あのシューズを履きたいけど、自分の走力が追いついていないからもっと頑張って強くなる。そんな思いを持ったことがあるのは私だけでは無いはず。

自身の走力によって選べるシューズのラインナップも異なり、「履きたいシューズを履くため」・「履けるシューズを選ぶ幅を広げるため」に努力するのもランニングの醍醐味かもしれませんね。

今回紹介するランニングシューズは、私がサブ3.5を達成した際に履いたアディダスのadizero Japan 4 m(アディゼロジャパン)というシューズ。

※2020年9月現在の最新モデルはアディゼロジャパン5となります。アディゼロジャパン5のレビューも合わせてご覧ください。

薄底シューズでありつつもアディダスの誇るクッション性と反発性を両立したソールテクノロジー「Boost(ブースト)」をソール全面に採用しており、足を保護しながらBoostならではの反発力で、少ない力で前へと進んでいく事のできるシューズです。

サブ3.5を達成した際のレース前は、Boostをソール全面に使用したアディゼロジャパンを履くか、それとも練習でも自己ベストを記録するとともにとにかくスピードを出しやすいアディゼロ匠戦(adizero takumi sen)を履くか悩んだ結果、アディゼロジャパンを選びサブ3.5という目標を達成することができました。

今回はそのアディゼロジャパンをレビューします。

アディゼロジャパンのターゲットはサブ4を狙うランナー

アディゼロジャパン
アディゼロジャパンはアディダスから発売されているレーシングシューズで、フルマラソンで4時間以内(サブ4)を目標にするランナーをターゲットに開発されたシューズです。チャートでは以下のポジショニング。

現在のアディダスのチャートはかなり大まかに別れており、サブ2、サブ3、サブ4、サブ5×2という設定。サブ2ってターゲットランナー何名いるの?ってところと、せっかく分けるならサブ3.5やサブ4.5が欲しいな〜と思うわけですが、以前はチャートにサブ3.5用シューズもあり、サブ3からサブ4までの流れは以下となっていました。

サブ3:adizero takumi sen
サブ3.5:adizero takumi ren
サブ4:adizero japan

現在はadizero takumi renが無くなってしまったため、サブ3のtakumi senの次がサブ4のアディゼロジャパンになりました。

下の写真が無くなってしまったtakumi ren。実はrenは私が初めてのフルマラソンで履いた思い入れのあるシューズだったりします。
adhizero takumi ren
新品の時の写真が残ってました。

履きつぶしてしまい、現在はこうなっています。

なお、takumi senは「匠戦」、takumi renは「匠練」。ご参考までに。

さて、アディダスのチャートからサブ3.5用シューズが無くなってしまったため、サブ3.5を狙うランナーにとってはアディダスでシューズを選ぶ際、チャート上ではサブ4向けに作られたadizero japanをチョイスするか、サブ3向けに作られたtakumi senをチョイスするかの2択となりました。

私がサブ3.5を本気で取りに行った際、adizero Japanを履くかadizero Takumi senを履くかで散々迷い、最終的にadizero Japanで走った経緯があります。

【ランニングシューズ会議】adizero taukmiとjapanどちらをレースで使うかの自分会議
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【ランニングシューズ会議】板橋Cityマラソンで履くシューズを決める

adizero Japanを選んだ理由は、それなりの高速レースにも耐えられるだけのスピードを出すことができ、尚且つフルマラソンの後半まで脚が終わらないシューズであると感じられたからです。

こちらがサブ3.5を達成した板橋Cityマラソン2019でのラップとなりますが、後半30km以降体力が限界を迎えた後も最後まで崩れずにキロ5:30を死守できました。

もちろんadizero Japanを履いたからサブ3.5が達成できた訳ではなく、それなりに努力を積んできた成果ですが、クッション性の低いadizero Takumi Senを選んでいたら、序盤は気持ちよく走れても後半体力の限界が来るタイミングも早かったでしょうし、脚が終わって走れなくなっていた可能性高いと思っています。

adizero Japanの最大の魅力は写真の通りソール全体をBoostにてカバーしていること。
adizero japan 4m
Boostの衝撃緩衝性の高さと、反発力の高さは感動もので、ブーストをうまく活用した走りを意識し実践できると実力派プラスアルファの走りができるように感じます。

イメージ的には地面に足を踏み込んで行けば自然に跳ね返ってくるような感覚がありますので、その感覚に逆らわず前に押し出してもらうよなイメージ。踵部を地面に着地させた後、爪先までのソール部分までをしっかりとスライドしていく感覚で走ります。

こう書くと普通のヒールストライクな訳で誰でもそう走っているよとなる訳ですが、一定のポイントでアディゼロジャパンが身体を前に押し出してくれるような感覚を持つことができます。自分の走力で力んで走ろうとせずにアディゼロジャパンの特性を引き出して、アディゼロジャパンに走ってもらう事で、体力をあまり消耗させずに走り続けられるシューズです。

さてこういったクッション性の高いシューズは必然的に重量も重くなるのが定説ですが、アディゼロジャパンの素晴らしさは200g前後と、こういったカテゴリのシューズにしては非常に軽く作られていることです。

私のアディゼロジャパンは26.0cmですが、それでいて以下の重さ。
アディゼロジャパンの重さ
左201.5g、右194.5gと平均すると200gを割る重さに仕上がっています。

もう一つ、アディゼロジャパンのソール部分はかかと部分から前足部になるにつれて、ソールが薄くなっていってます。
下の写真はadizero takumi senとアディゼロジャパンとの比較ですが、senはあまり角度が無いのに対してアディゼロジャパンはかなりの前後差があります。
アディゼロジャパンと匠戦

これによって、自然と前方向への力がかかり前へと進む力に拍車をかけてくれているように感じます。

なお、アディゼロジャパンによって過去、男子マラソンの世界記録が生み出されています。

2008年 ハイレ・ゲブレセラシェ(エチオピア) 2時間3分59秒
2011年 パトリック・マカウ(ケニア) 2時間3分38秒
2014年 デニス・キメット(ケニア) 2時間2分57秒

上記3名が履いたシューズがadidas adiZERO Adios(アディダス アディゼロ アディオス)と呼ばれているシューズですが、このアディゼロアディオスこそが日本でadidas adiZERO japan(アディダス アディゼロ ジャパン)と名付けられているプロダクト。

もちろん早いランナーが履けば何を履いても早いのですが、そういったランナーに選ばれたシューズであることも事実で、けしてサブ4を目標とするランナーだけをターゲットとしたシューズでないことが凄いですね。

アディゼロジャパンはこんな人におすすめ

スピードが出せる軽いシューズが欲しい。でもクッション性も担保して欲しい。そういったランナーにアディゼロジャパンは間違いなくおすすめ。チャート的にはサブ4向けとなっていますが、もっと幅広いランナーが履けるシューズであることも事実だと感じています。

初心者ランナーが最初に購入するのは300g前後のクッション性の高いシューズが一般的だと思います。その初心者向けシューズで600〜1000kmほど走り、シューズを履き潰すことができたら次のシューズ選びでアディゼロジャパンを候補に入れても良いのではと感じます。600〜1000kmという距離を走っている間にそれなりに走るための脚ができていますから、そういったランナーがアディゼロジャパンに切り替えても十分に走れるはず。300g→200gとシューズが軽くなることによってグッと走りが良い方向に変わってきますよ。

もちろん私はこのシューズでサブ3.5を達成していますし、サブ4にとらわれずサブ3.5、サブ3を十分に狙っていけるシューズだと感じます。

※2020年12月現在の最新モデルはアディゼロジャパン5となります。

アディゼロジャパン5のレビューも合わせてご覧ください。

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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