2018年12月2日(日)に開催された湘南国際マラソン2018に参加してきました。
私にとってはこの湘南国際マラソンが2018年締めくくりのマラソン大会で、3月の板橋Cityマラソン、10月の横浜マラソンに続き3回目のフルマラソン出走です。
板橋Cityマラソンでフルマラソンを完走する事の大変さ・自分の実力のなさを知り、横浜マラソンでは完全不燃焼な結果で終わり、今回の湘南国際マラソンはいわば勝負のレースでした。前2レースが思うような結果を出すことは出来なかったので、今回のレースは自分が納得できるタイムで完走して少なくとも自分の中の2018有終の美を飾りたいと。
湘南国際マラソン2018出走レポ
レースの目標
まず今回の目標です。これまでのマラソン大会で掲げていたサブ3.5は追いかけたいものの、前回の横浜マラソンにて自分にはサブ3.5の実力派無いと十分に理解しています。またこの2ヶ月間の禁煙で体重が増えてしまいましたので、サブ3.5ペースで行けるところまでは行きつつ、体の状態に応じて目標を変更する。
具体的には、
梅:3時間45分以内
竹:3時間45分00秒〜3時間49分59秒台
というゴールを頭の中では描いていました。
その中で何とか掴み取りたい目標タイムは3時間45分。サブ3.75と言われる世界です。
ちなみに懸念となった体重ですが、大会当日の朝測った体重は75.4kg。3月の板橋Cityマラソンの時は70kgジャストくらいでしたので、この9ヶ月で5kg太ってしまったことになります。フルマラソンでは1kgあたり3分変わると言われるように体重には非常にシビアなスポーツ。単純に5kgの差は15分のハンディを背負っているようなものです。
体重に対しての課題は今すぐ出来る事もできず、次のレースに向けて改善していくべき反省点。今回は今回で1年の成果をしっかり出したいです。年間で2000km走ったけど体重が5kg増えたのでタイムは遅くなりましたじゃ話になりません。
また、前回横浜マラソンではネガティブスピリッツ(前半抑え気味に走って後半に備える)で走って失敗しました。最後までネガティブで終わってしまった。と言う事で、今回は前半からある程度の速度で走って後半体力が落ちてきたときに体調とのバランスを考えながらゴール設定をしようと言う作戦を取ることにしました。
会場入りからスタートまで
朝6:30、湘南国際マラソンの会場である大磯プリンスホテルに到着します。今回自宅から大磯駅までは電車、大磯駅から会場までは直通バスで行きましたが導線もうまく考えられておりストレスなく会場には到着しました。6:30到着というのはちょっと早すぎますが(会場オープンが6:45)、こういうイベントでは早めに行ってしまうのは自分の性格だと思います。
6:45の開場をまつランナーたち。私と同じような性格の方々でしょうか。
6:45開場
みんな一斉に走り出します。なぜ走るんだ?と思いましたが、みなさんトイレに行きたかった様子。笑
レーススタートは9時からでまだまだ時間もあるので一通り会場の中を散策し湘南国際マラソンの雰囲気を楽しみます。
なお、会場散策を楽しみつつこの時間に懸念していたのがトイレ問題。朝、自宅で用を済ませることができなかったため、レーススタート前に出し切りたいと体を動かしていた部分もあります。
ちなみに今回、このトイレ問題がレース直前まで響くことになります。会場内には多くの仮設トイレが用意されているものの、2万人を超えるランナー数に対してのトイレの数はちょうど良いとは言えません。トイレにいくためにかなり待つことになります。大だと30分以上待つ時間帯もある。
余裕を持って並ばないと大変な事になりますが、余裕を持って並んでも出るタイミングじゃないときに順番が来てもどうしようもない。その時が来る数十分前まで体を動かしつつトイレに並んで時を待つ。そんな駆け引きです。
レース前は一人思いに耽る時間を作りたいのですが、今回はトイレのことばかり考えていました。
無事用を済ませ、着替え終わったのが8:30。スタート地点に向かっていると今度は小がしたくなります。(寒いから近いのです・・・)
これまでのマラソン大会では2回ともレース中にトイレに駆け込んでいるので、今回はそれを防ごうと、スタート地点の手前にあるトイレに並びます。
小でもこれだけ並んでいるとスムーズには進まず、計算してみると一人1分くらいですかね。
私の手前に20人くらい並んでましたので、丁度自分の順番が9時前後になる予想。
9時にはスタート地点にいたいものの、待っている間に尿意が高まってきて列から外れることもできなくなり、公式なスタート時刻である9時はトイレで迎える事になります。※厳密にはスタート地点を踏んでからが測定開始なのでタイムに影響はありません。
なんだかんだで私の湘南国際マラソンスタートは、9:12:55 となりました。
湘南国際マラソンスタート
この写真の左で高い位置で人が手を振っているあたりがスタート地点。人混みに紛れていつもながらいつスタートしたのかよく分からない状態でスタートを切ります。
ちなみに私はCという順番・位置からスタートの予定でした。フルマラソンでは同じくらいのタイムで走れるランナーをまとめてスタートさせる事で、早い人と遅い人が混じって走る事によるトラブルを防いでいます。
ABCDFGという順になっていてAが一番早い人達です。
私はトイレ問題にてC組としてスタートを切ることはできず、Fあたりの方々とスタートを切る事になりました。
スタート地点は激混みの中を走るためスピードを出すことが出来ません。それに加えてF組の方々のペースは自分の目標ペースよりかなり遅めです。周囲の速度に合わせてしまうと取り返しのつかないタイムロスに繋がってしまうため、とにかく自分の目標タイムに近づけられるよう前に走るランナーを抜き続けてタイム維持をしていました。
最初の1-5キロのタイムは、
1キロ5:00ペースに対して、50秒ほどのロスは有りましたが、スタート地点ですから想定範囲。
次の6-10キロは、
とし、キロ5:00に対してイーブンに持って行きました。
11-15キロ
11キロ目はエイドと家族が応援に来てくれていたので、少し会話してタイムロス。15キロ目もエイドでのロスだと思います。
16-20キロ
と最初の20キロは目標通りのペースで走る事が出来ました。
こちら19キロ当たりの江ノ島の折り返し地点。まだ余裕があったのか、スマホを取り出して写真撮ってました。
ちなみにここでカメラアプリを立ち上げたままにしてしまい、ゴール後、バッテリーが切れておりました…。
後半、21-25キロ
ここまでは目標通り。ただ、25-30で体力は急激に落ちるので、それに備えての心の準備みたいなことはしていました。
26-30キロ
ペースは徐々に落ちて行きます。
体調的には、左の膝に違和感を感じつつも走れなくはない状態でした。
31-35キロ
32キロ地点の、6:48はトイレ休憩を含みます。あれだけトイレ行ったのに結局マラソン中にもトイレ入ってしまいました。笑
ペース的にはこのまま行ければ3時間30分台を狙えそうな位置にいましたが、体力的には現ペースを維持するのは難しい状態でした。
ここで改めて目標を3時間45分に仕切り直します。手元の時計では1キロ当たり6分越えのペースでも十分達成できる見込みでしたので、無理して足のトラブル(毎回この辺りから攣る)を起こすよりも無理をせずに走って目標をクリアするという方向に切り替えました。
36-40キロ
何度走っても辛いですね。35-40キロ。とにかく同じ動きで一歩ずつ前に進むことだけを考えつつ、途中何度も時計を見て、目標以下のペースにだけはならないよう走り続けます。
周りには、足が攣って苦しんでいるランナー、走れなくなって立ち止まっているランナー、歩いているランナーが沢山います。
自分も残り3-7キロの距離は本当に辛く、どこで折れてしまってもおかしくない状態が続きます。
とにかく次のエイドまで頑張ろう。エイドで給水している時だけは歩いてよしという自分だけの目標を作り、そこに向かって一歩ずつ進んでいきます。
さて、この辺りで一つの不安が生じてきました。手元の時計と、実際の距離が書かれている看板との誤差です。
手元の腕時計の方が、看板よりも距離が進んでおります。
これはスタート直後5キロ10キロ地点からその傾向には有りました。
前のランナーを抜くのに左右に走るので誤差が生じるためだと認識してますが、その誤差が気づかないうちに広がってきていました。
それが完全なる不安として捉えたのが40キロ地点。腕時計で40キロを通過してから看板の40キロまで100メートル以上の誤差が生まれていました。
このままでは3時間45分に間に合わないかも。そんな不安が生じ始め少しペースを上げて行きます。
と41キロ・42キロを走り、ゴールゲートのある会場に戻ったタイミングで不安はしっかりと的中しました。
手元の時計では残りわずかなのにゴールゲートが見えない。ようやくゴールが見えたのは腕時計で42.195キロを走り終えたタイミングでした。
タイムはその時点で3時間44分を回っており残り1分弱しかありません。
呆然としつつもここまで頑張ってきてサブ3.75を逃すのは考えられません。
距離を考えると到底間に合うとは思えませんでしたが、そこからゴールまでは猛ダッシュでした。
データの一番右側だけ速度も心拍もピョンと跳ねているのが分かりますね。今思うと、あの疲れている状況で4分台の速度が出ているのも凄いですし、42キロの中で一番心拍も上がってる。苦笑
うそだろー!とか声を出しながら走ってたので、周囲からは変な人に見えたでしょうね。
そしてゴール。
手元の時計は3:45:24
走行距離は42.39kmでした。※200Mの誤差が生じたことになります。
ゴールとともに出た声は、
ちくしょー!
二言目以降は、うわーとかあーとか言ってたと思いますがよく覚えてません。
ゴールした喜びよりもサブ3.75狙える位置にいたのに逃してしまった、いわば自分のミスに対しての苛立ちと悔しさしかありませんでした。
湘南国際マラソンではランナーズアップデートにて速報を見ることが出来ます。もしかしたら手元の時計との誤差で3.75をクリアしている可能性が有るかもと考えつつも、怖くて走り終わったあと30分ほどランナーズアップデートを見る事は出来ませんでした。
※結果として3時間45分20秒と3時間45分はクリア出来ておりませんでした。
湘南国際マラソン2018を振り返って
一人反省会。ビール片手に一人でそのレースを思い出しつつあーだこーだと考えにふけるのは好きな方です。湘南国際マラソンの完走メダルがとてもカッコ良い。
今回の湘南国際マラソンを走ってみて、一つの目標であるサブ3.75は掴み取ることか出来ませんでしたが、総評として自分が組み立てた通りのレースが出来たという実感はありました。
これまでのレースでは後半足が攣ったり、完全に足が終わって最後は根性だけでゴールするみたいな感じでしたが、自分自身の体調や状態を常に意識しつつ最後までトラブルなしで走り切れたのは大きな成果だと感じます。
結果として3:45:2x となりましたが、自己記録は7分30秒ほど、最初のレースから見て9分以上タイムを縮める事が出来ました。
過去のレース結果
2018年3月18日:板橋Cityマラソン:3:54:32
2018年10月28日:横浜マラソン:3:52:49
2018年12月2日:湘南国際マラソン:3:45:20
アップダウンが少なく走りやすかった事もありますが、自分の実力をきちんと出すことのできたマラソンだったかと思います。
尚、今回のシューズは前回に引き続きOnのクラウドフロー。
10月から履き始めて2ヶ月。はき心地、軽さ、性能含めて申し分ないです。
次のレースは、2019年3月17日の板橋Cityマラソンで既にエントリー済み。これから3ヶ月半の十分なトレーニング期間がありますし、やらなければいけない事も見えています。
やらなければいけない事:これまでのトレーニング量を維持しつつ、体重を5kg落とす。
来年の板橋にて、1年間ですっごく成長したと実感できる結果を出せるように頑張ります。
とともに、湘南国際マラソンは良い意味で思い出に残ったフルマラソンになりました。また来年も参加出来たらと思います。