ガーミンランニングウォッチと連携したアプリ、ガーミンコネクト(Garmin Connect)が7月23日〜大規模障害が発生して利用できなくなってましたね。ガーミンコネクト以外にも、Garmin Golf、Garmin Dive、ConnectIQ、など、ガーミン社が提供する様々なサービスまで影響を及ぼしているとか。
ちなみに今回の障害はランサムウェアが原因と言われているようです。ランサムウェアというのは、データがハッカーによって暗号化されて利用不可になってしまい、その解読鍵が欲しければ身代金(ランサム)を支払えというタイプのハッキング。
それと合わせて、ガーミン社のシステムにかなり前から時限式のランサムウェアが仕掛けられていて、7月22日からを予定していた東京2020オリンピックの開始に合わせてタイミングで発動したという憶測もあるようです。
仮に現在東京オリンピックが行われていたら、Garmin Connectが使用不能になることによる選手たちへの影響は甚大なものです。解読鍵を入手するために大金を支払わざるをえない状況に追い込まれるだろう、というハッカー側の目論見があったのかもしれません。
さて、ガーミンコネクトが使えなくなるというのは、私のような一利用者にも影響してきます。私はガーミンコネクトを長い期間使用していますが、長期間お世話になっているからこそ今回の障害に感じることがありましたのでまとめます。
ガーミンコネクトの大規模障害にて思うこと
私自身、ガーミンコネクトは1日に何度もチェックするアプリです。
障害が派生した際、最初は数時間程度で復旧されるものだと思ってましたが、1日経っても復旧せず、2日経っても復旧せず、結局27日の夕方まで約4日間はアクセスが一切できませんでした。ようやく27日の夕方になって情報が見えるようになったものの、いまだに画面にはシステムメンテナンス中の表示がされています。
障害後、時間が経過していくにつれて、これまでのデータにアクセスできなくなってしまったら?という不安が大きくなっていきました。ガーミンほどの企業ですから、最低限バックアップはとっているから大丈夫とは思いつつも、障害が3日目、4日目にもなると流石に不安は大きくなります。
ガーミンコネクトの用途は、元々はランニング情報を管理するものですが、これまでの機能強化で様々なライフログが管理できるよう進化しており、ランニングウォッチを装着していれば、ランニングだけでなく自分の健康情報を管理してくれるツールという立ち位置になっています。
ランニングウォッチと連携したガーミンコネクトで管理できる情報について
ガーミンコネクトでは、ステップ数(万歩計としての機能)、睡眠ログ、ストレスログ、心拍ログ、Body Battery(体の疲れを管理)、そして呼吸ログなど様々な数値を取得することができます。
ランニングウォッチは走る時だけでなく、シャワーを浴びる時・充電する時以外の全ての時間腕に装着していますので、24時間ほとんどのライフログ情報がガーミンコネクトに蓄積されているのです。
私がガーミンのランニングウォッチを使用しはじめたのは2016年12月から。途中ガーミン235Jからガーミン245へと時計本体は変えましたが、本日現在(2020年7月28日)まで、トータルで3年8ヶ月間分のランニングログとライフログ情報が蓄積されているということになります。
以下はガーミンコネクトで閲覧できる情報の一部。
ここで全てを載せきれませんが、とにかく様々な情報を管理できるツールなのです。
ランニングログ・ライフログは一人でニヤニヤを楽しむ為の最高のログ
さて、私の中でランニングログ・ライフログは一人で眺めながらニヤニヤと楽しむ為のツールだと思ってます。
例えばですが、私はログを管理し始めてから本日までに9,681km走りました。あと300kmちょっとで10,000kmを達成できるところまで来ており、来月には達成できる見込みです。
これだけの距離を走るまでに様々なエピソードがあったのですが、ログを眺めているとその時の練習シーンとか本番の状況って不思議と思い出せるのですよね。
酒のつまみにライフログを眺めながら、その時々のシーンを思い出しながらニヤついたりウルっとしたりとか。
他にも走行距離と体重のバランスを見つつ、これだけ走ってるのに何故痩せないんだ?とか検証したり。(食べ過ぎ)
こういうの、私だけではありませんよね?ランナーあるあるだと思うんです。
何が言いたいかというと、ガーミンコネクトは単なるランニングログの管理アプリだけの存在ではなくなっているということ。私の感覚では大切な思い出の詰まったアルバムのような存在にもなり始めているのです。
ガーミンコネクトは、ガーミンのランニングウォッチを購入すると無料で使えるアプリ。
無料で使わしてもらっている身ですから、障害でアプリが閲覧できないことに対しては文句は言えません。
しかしアプリが見れないことが、そのままデータ全てを見れなくなるというのは別物。まずは早期の回復を祈りつつ、今後はクラウド上だけでデータを管理するのではなく、ローカルでも管理できる方法を考慮していただきたいです。
インターネットに接続しててもしていなくてもログ情報が閲覧できる、どちらかに障害が発生してもログが守られており閲覧できるという形が最高かと思います。