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フォアフット走法を習得するための練習方法・走り方は真下着地で走るのがヒントとなるキーワード!

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早く走るために真下着地すると良いという話をよく聞きますが、真下着地は早く走るだけでなく、怪我せずに早く走るためにも大切な走り方です。

また、真下着地とフォアフット走法は切っても切れない関係にあるものです。真下着地すれば自然とフォアフット走法になるからです。

今回は真下着地とフォアフット走法の関係、メリット・デメリットと、そして真下着地での走り方についてお話しします。

真下着地・フォアフット走法のメリット

大迫選手の走り方やナイキの厚底カーボンプレートシューズなどによって話題になったフォアフット走法ですが、フォアフット走法で走ることは多くの利点があります。まず簡単にフォアフット走法のメリットをお話しします。

着地してすぐに次のステップに移れる

踵から着地する場合は、着地後につま先側への重心移動があって、重心移動後に蹴り出していく流れになりますが、フォアフットでは着地すると同時にそのまま蹴り出す形になります。

その為、足の設置時間が減るとともに回転数が増して早く走れると言われています。

衝撃を分散する事で、疲れにくく怪我しづらい走りが可能になる

ランニングでは足が地面に着地する際に強い衝撃が来ます。

踵からの着地では、着地時の衝撃がモロに膝に伝わってしまいますが、つま先から着地することで、つま先・足首・そして脹脛が連携したクッションの様な役割になり着地時にかかる衝撃を分散し、足への負担を軽減できます。

こちらが私がフォアフットに変えて実際に感じた大きなメリットとなる訳ですが、フォアフットに変えてから膝周りを怪我することがなくなりました。

フォアフットを習得する期間は、これまで使っていなかった筋肉をガッツリ使うことになるので、慣れるまでは脹脛などの筋肉が悲鳴を上げ続けたことは否めません。

スピード系ランニングシューズはフォアフット前提の作り

アルファフライ
アルファフライをはじめ、近年発売されているスピード系ランニングシューズは、フォアフット走法で走った時に一番の効果が出る様に作られています。

数年前までは日本人の体型にはフォアフットは合わないから、無理にヒールストライクから変える必要は無いと言われていました。

しかし今はスピード系シューズの特性をきちんと引き出すために多くのランナーがフォアフット走法に切り替えて成果を出し始めています。

本当に日本人の体型似合うかどうかは私には分かりませんが、早く走れる上にスピード系シューズの恩恵も得られる。さらには怪我の予防にも繋がるのであれはフォアフット走法を習得しない手はありません。

フォアフット走法の練習方法・真下着地を意識すると良い!

実を言うと、フォアフット走法のやり方はそこまで難しいことはありません。どちらかと言えば簡単です。※身につくかどうかは別です。

走り方の感覚を説明すると、普通に立った状態で、そのまま走るステップを踏んでみてください。

そのステップで踵から着地する人はまずいないはずで、必ずつま先からの着地になりますよね。

足はお尻の下でステップする感覚を維持しつつ、そのまま前傾に腰を前に出す様な感覚で走り出せばそれだけでフォアフット走法になります。

強いて言えば、それが真下着地にも繋がります。

あとは前傾姿勢の角度によって足も上がりスピードも出ますので、そのスピードに耐えうる筋力をつけていけばOKです。

一つ間違ってはいけないのは「フォアフット走法はつま先走りではない」ということ。

ヒールストライクやミッドフット着地と比べて、足を落とす場所が体の重心に近い(後ろになるから)からフォアフットになると言う事です。

お尻の下に足を落とす感覚ですから、「膝よりも前に足を出さない」ことにも繋がります。実際には少し出ますが。

フォアフットの感覚が掴める様になると、足を着地すると同時に、地面を蹴りながら押し返すという感覚が体感できます。

逆に着地してから重心を前にスライドする様な感覚(ヒールストライクの様に)があるのであれば、それはフォアフットの重心とは違う場所につま先から足を落としているだけです。

ちなみに地面を蹴りながら押し出すという感覚が掴める様になると、シューズの反発性を十分に味わうことが出来る様になります。逆にこの感覚を掴まないとシューズの反発性をしっかりと味わうことは難しいと思います。

フォアフットを習得するまでの期間

フォアフットの理屈が分かったとしても、それを習得するにはそれなりの時間がかかります。

自分は間違って覚えていた時期もあったので(つま先走りしてた時期がありました)、覚えようとしてから1年半程度で、ようやく体の動かし方を体が理解し、またフォアフットによりシューズからの反発を得るという感覚も掴める様になりました。

これまでヒールストライク走法や、ミッドフット走法であったランナーがフォアフットに挑戦すると言うことは、今まで使ったことのない筋肉を使って走ることになります。

当面はこれまでの走りでは使っていなかった部分の筋肉痛に悩まされるかもしれませんが、フォアフットを身につけて走力を上げるための筋肉痛と考えれば悪いものではないですよね。

もちろん無理して怪我してしまってはもともこうもありませんから、足のメンテナンスを大切にしつつぜひ試してみてください。

フォアフット走法に取り組むのであれば、みやすのんきさんの、「アルティメット フォアフット走法 56歳のサブスリー! エイジシュート」への挑戦は一度読んでおくことお勧めします。

ここまでフォアフットを体系立てて説明している本は他にありません。

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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