2020年 カーボンプレート搭載 爆速ランニングシューズのまとめ10ブランド11足

ランニングシューズ

ナイキのヴェイパーフライネクスト%にて一気に火がついたカーボンプレート搭載・厚底ランニングシューズ。

これまでスピードの出せるシューズといえば軽量薄型のシューズが定説でしたが、ネクスト%にてその概念は崩れ去り、今では多くのシリアスランナーがカーボンプレートを搭載する厚底シューズを履いています。

また、2019年まではナイキの独壇場でしたが、その他のシューズブランドもカーボンプレートを搭載したシューズを開発し、2020年8月現在、私の知っている限り10のブランドがカーボンプレートを搭載したシューズを履いています。

カーボンプレートを搭載したシューズの歴史と、現在購入可能な搭載シューズ10ブランド11足を紹介いたします。

厚底・カーボンプレート搭載シューズの歴史

各社の最速シューズを紹介する前に、カーボンプレート搭載・厚底による最速ランニングシューズの歴史について簡単に振り返ります。

初代ナイキヴェイパーフライ4%

現在話題となっている、厚底・カーボンプレートによるランニングシューズは、2017年7月にナイキから発売されたヴェイパーフライシリーズの1作目「ヴェイパーフライ4%」に遡ります。

ズームXフォームという厚底でクッション性のある素材と合わせ、ミッドソールに内蔵されたカーボンプレートにより高い反発を生み出す画期的なシューズでした。

シューズの名称に付いている「4%」は、それまでナイキが発売していた最速シューズ「ズーム ストリーク 6」よりも、ランニング効率が平均4%改善されたことから名付けられたもの。ヴェイパーフライ4%の圧倒的な性能から、ランナー界隈にて注目を浴びました。

メッシュ素材からフライニット素材にアップデートされたヴェイパーフライ4% フライニット

ヴェイパーフライ4%
ヴェイパーフライ4% フライニット

2018年9月、メッシュ素材からフライニット素材へと変更された『ヴェイパーフライ4% フライニット』が登場。 初代ヴェイパーフライ4%では、足幅が細いランナーにはゆるく感じる部分もありましたが、アッパー素材が変更されることによってフィット感が向上しました。

しかしヴェイパーフライ4%には大きな弱点もありました。

一つは耐久性が低く、カーボンプレートの劣化により走行距離160kmで寿命を迎えてしまうこと。フルマラソン4回走れば寿命を迎えてしまう耐久性でありつつも値段は28,080(税込)ですから、1マラソン7,000円のシューズとして高すぎるといった物議をよく目にしましたね。当然ですが一般市民ランナーが練習で履けるようなシューズではありませんでした。

またヴェイパーフライ4% フライニットは、水に弱いのも弱点でした。

シューズが雨に濡れるとニット素材が水を吸収してしまい、「ただの重たいシューズ」に成り下がってしまうことが話題になったことを覚えているランナーもいらっしゃるでしょう。

このような弱点と合わせて転売による高値取引されてしまい、欲しいけど買えないランナーも多かったのではないでしょうか。

大幅改良されたネクスト%で一気にブーム到来

ヴェイパーフライネクスト%

2019年、シリーズ3作目となる『ヴェイパーフライネクスト%』が登場。

これまでの課題が一気に改善されるとともに、ナイキの宣伝効果によって、「厚底・カーボンプレートシューズ」がランナー界隈だけでなく一般市民にも知られることになりました。

特徴的な改良部分を簡単に説明すると、ヴェイパーフライ4%と比較してズームXフォームが約15%増えて、よりランニング効率の高いシューズに。

アッパーに採用されているのは、ヴェイパーウィーブという通気性に優れた新素材。サポート力を維持しながら軽量性を追求したヴェイパーウィーブは、驚くほど軽く、フォームの量を約15%増やしているにも関わらず、シューズの重さは『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4% フライニット』と同じにすることにも成功したのです。

また、「ヴェイパーウィーブ」は水に強いことも大きな特徴。フライニットと比較すると約93%水を吸収し辛くなり、雨天時にアッパーが水を吸収してシューズが重くなってしまうということが防げるようになりました。アウトソールの改良も加えられて、水が含んでシューズが重たくならず滑りづらいという雨天時でも走りやすいシューズが完成しました。

それと合わせて耐久性も大幅に改良。ヴェイパーフライ4%が160kmの寿命であったのに対し、ネクスト%では400kmまで耐久性を引き上げて、一般的なレーシングシューズと同等の耐久性を手に入れたのです。

ナイキの広告戦略により厚底ブーム到来

2019年9月15日、東京オリンピックの代表を決めるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)が開催されました。

すでに厚底・カーボンプレートシューズの性能の高さはランナー界隈では有名になっていましたが、ナイキはMGCにてネクスト%の最新カラーであるブラストピンクを投入。

MGCは東京オリンピックの代表を決めるレースですから、マラソンファンだけでなく一般市民にも注目されます。

そこにナイキから提供を受けたMGC出走ランナーがピンクブラストのネクスト%を履いているということで、「みんなピンクのシューズを履いている」とお茶の間でも話題になり、多くのメディアでも取り上げられるようになりました。


宣伝カーも用意されていました

その後、多くの主要レースでランナーの大半がネクスト%を履いていることから、厚底・カーボンプレートシューズの人気ぶりは誰もが認めるものとなりました。

また、2020年1月の箱根駅伝では、青山学院がアディダスからナイキに乗り換えたこと、多くの区間でネクスト%で区間新記録が出たことで、「記録が出れば厚底のおかげ」とドーピングシューズのようにも言われました。

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%


ネクスト%が注目を浴びている中、2019年10月にナイキは次の時代に向けてのイベントを投下します。

「INEOS 1:59 Challenge」というイベントで、世界記録ホルダーのエリウド・キプチョゲが人類初のフルマラソン2時間切り(1時間59分台)に挑戦するというもの。

キプチョゲは、このレースでネクスト%の次世代モデルである「アルファフライ」のプロトタイプを履いて出走。結果は、1時間59分40秒という驚異的なタイムでゴールし、未公認でありながらも2時間切りという偉業をはたしたのです。

アルファフライ ネクスト%の特徴は、2つの新しい「ナイキズームエアポッド」が搭載され、改良された「カーボンファイバープレート」と増量した「ズームXフォーム」により、エネルギーリターン、クッショニング、安定性がより高められています。

2020年3月に開催された東京マラソンでは、大迫傑選手がアルファフライ ネクスト%を着用し、2時間5分29秒のタイムでマラソン日本新記録を樹立するとともに、東京マラソンへの出走チケットを手に入れました。

東京マラソンが開催された3月1日、ナイキはアルファフライ ネクスト%をナイキのアプリ上で購入条件付きで先行販売。その購入条件は、過去2年間にフルマラソンで男性2時間50分以内、女性3時間40分以内で走った記録がNRCアプリ内にあるランナーのみが購入権を得られるというものでした。

ナイキの厚底シューズが圧倒的人気を誇る中で他ブランドは?

さて、ヴェイパーフライ4%の登場以来、着実にシェアを伸ばしていったナイキですが、ネクスト%にてその地位は圧倒的なものとなりました。

2019年9月MGCでは男子出走選手30名のうち16名がネクスト%にて出走、2020年1月の箱根駅伝では、出走210選手のうち177人(着用率:84.3%)がナイキを履いていたという記事が残っています。

箱根駅伝ではこれまでアディダスとの契約をしていた青山学院のランナーもナイキに乗り換えたことが話題になりましたね。

当然ですがシェアを奪われてしまった他のシューズブランドが黙っているわけがありません。

2019年7月にHOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)が、カーボンファイバープレートを搭載した厚底シューズ「CARBON X(カーボン エックス)」を投入。各ブランドも水面下で高速シューズの開発が進み、2020年8月現在、私が認知しているだけで、10社からカーボンプレートが搭載されたランニングシューズが発売されています。

各ランニングシューズブランドのカーボンプレート搭載シューズ

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%

ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%
カーボンプレート搭載シューズの大御所として紹介すべきはカーボンプレート・厚底シューズブームを巻き起こしたナイキの最新モデルであるアルファフライ ネクスト%。東京マラソン2020で日本記録を更新した大迫をはじめ、他トップ選手も着用していた「ナイキ」の最新モデルです。
アルファフライの特徴は、前足部に2つ配置された「Zoom Airポッド」。「ネクスト%」より高い反発性を得られるクッションテクノロジーで、蹴り出す力をサポートしてくれます。

Nike Store. Shoes, Clothing & Gear.
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これが「アルファフライ ネクスト%」の力か!!

ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%


4%からの改良によりカーボンプレート・厚底高速シューズとしてブームを巻き起こしたモデル。
軽量性とクッション性に優れた「ナイキ ズームX」フォームとフルレングスのカーボンファイバープレートの組み合わせにより、並外れたエネルギーリターンを生み出します。
アッパーに使用された半透明の「ヴェイパーウィーブ」素材は、通気性さらには足のフィット感を向上。

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【ナイキ ズームX ヴェイパー フライ ネクスト% レビュー】リズムで跳ねるように前にグングン進む最強の爆速シューズ。
MGC、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝をはじめ主要レースで多くのトップランナーが履いていて話題になったあの厚底ランニングシューズ、ナイキ ズームX ヴェイパー フライ ネクスト% ピンクブラスト(略してネクスト%のピンク)です。 ネクスト...
ヴェイパーフライネクスト%をこのタイミングで購入した理由は!?

ホカ オネオネ CARBON X-SPE(カーボン X-SPE)


レースでの耐久性を誇るCARBON X-SPEは、CARBON Xと同様のカーボンファイバープレートと、ホカ オネオネ独自のメタロッカー構造とのコンビネーションにより、推進力と反発性を提供。
CARBON X-SPEは、カーボンプレートの上にFly Foamを、プレート下にはラバーEVAを採用したPROFLY X構造を採用。柔らかなエンジニアードメッシュのブーティに包まれたタンのない快適でシームレスなフィット構造。柔らかく、安定した、反発力のある走り心地を実現します。

ホカオネオネの最新モデル!! 'カーボンX SPE'のシューズレビュー【HOKA ONEONE CARBONX SPE】

アディダス adizero Pro(アディゼロプロ)

adizero Pro
アディダス初となる「CARBITEX カーボンプレート」を搭載し推進力を強化したシューズ。
アディダスがトップアスリートたちとコラボレーションして開発。非常に軽いメッシュアッパーの内側にフィットシステムを搭載し、足をしっかりと固定。柔軟性に富むLightstrikeクッショニングとクッション性と反発性を両立するBOOSTを組み合わせて、キビキビとした快適な走りを導きます。

新発売!! adidas adizero pro本気レビュー! 期待に応えるのがアディゼロシリーズでしょ!!【アディダス アディゼロ プロ】

on Cloudboom(クラウドブーム)

on Cloudboom

on初のカーボンファイバー搭載シューズ。
Cloudboomは、強力な爆発性とスピードを極める、カーボンファイバーを注入した新しいSpeedboardを特徴。またHelionスーパーフォームによる初めての2層CloudTec開発に成功。Speedboard上下のダブル機能で唯一無二のフィット感をもたらします。

【On Cloudboom レビュー】反発をリアルに感じられるバネ感に感動・初めてのカーボンプレートシューズにもおすすめ!
Onからカーボンファイバープレート搭載のシューズ「Cloudboom(クラウドブーム)」が2020年7月に発売されました。 スイスのアルプスで生まれたOnは、クラウドテックという革新的なソール技術を武器に「雲の上を走れるような感覚のラ...
【On】Cloudboom(クラウドブーム)カーボンプレート搭載のレーシングシューズが登場!!【シューズレビュー】

アシックス メタレーサー

弓状のガイドソールテクノロジーに、軽量のカーボンプレートを搭載。ソールの形状を維持し重心の移動を促すことで、蹴り出しのスピードを高め、勝負所の爆発力へつなげます。
またミッドソールには軽量でありながら弾性もあわせ持つFLYTEFOAMを採用。従来のレーシングモデルよりもフォームを増量することで、足に伝わる衝撃を緩衝しつつ、優れた反発性を発揮します。アウターソールに採用されたASICS GRIPとWET GRIP RUBBER SPONGEが、濡れた表面でも優れたグリップ力を発揮し、接地からつま先までの駆動力をサポート。

アッパーの斜め裁断メッシュと水抜き穴で、通気性を高め、レース中の軽量感を促進しつつ、エネルギーロスの少ないランニングをアシストします。

【METARACER】アシックス初のカーボンプレート搭載シューズを履いてみた

ミズノ WAVE DUEL NEO(ウェーブ デュエル ネオ)

ミズノ史上最高のエナジーリターン素材「MIZUNO ENERZY」の中でも最軽量の「MIZUNO ENERZY lite」をソール全体に採用し、少ない衝撃で高い反発性を実現。
さらに、陸上スパイクにも採用されるミズノ独自のプレートが反発性を更に向上させた、ミズノ史上最高のレーシングシューズ。

本気レビュー!!! 【MIZUNO WAVE DUEL NEO(ミズノ ウエーブデュエルネオ)】

ニューバランス FuelCell TC(フューエルセルTC)

マラソンとトレーニング、両方のシーンで活用できるように開発された「FuelCell TC」。
高い反発弾性を発揮するFuelCellミッドソールに、剛性を高めるフルレングスのカーボンファイバープレートを組み合わせることにより、高いランニングエコノミーを発揮するのが特徴。
耐久性と安定性を高めるアウトソール前足部のラバー、滑らかで通気性の良いメッシュアッパーを採用。ウィズサイジングにより、足長だけでなく足囲(甲周り)でもサイズを選べるのでニューバランスならではの履き心地の良さとフィット感を体感できます。
弾む乗り心地と長時間のトレーニングに対応した耐久性を兼ね備えた「FuelCell TC」は、全く新しいテクノロジーでありながら、ニューバランスが大切にしてきた“フィット”も両立し、ランナーのパフォーマンス向上をサポート。

ニューバランス フューエルセルTC レビュー!! 【NewBlance FuelCell TC】

ブルックス HYPERION ELITE(ハイペリオン エリート)

HYPERIONELITE
アメリカで高いシェアを誇るランニングシューズブランド「BROOKS(ブルックス)」からも、カーボンプレート搭載のシューズが登場。
HYPERION ELITEはBROOKSがトップランナーとともに4年の歳月を経て開発した待望のトップモデル。
独自のミッドソール材とカーボンプレートを搭載することで、走行中の足首や、その付近のブレを抑制。その結果、レース後半までの走力を温存でき、楽に走れる構造です
ミッドソールには、従来モデルから45%も軽量化された「DNA ZERO」フォームを採用し、適度な硬度と反発力のおかげで、足首の内反やブレを抑制します。

ブルックス スニーカー シューズ 靴 メンズ【Brooks Hyperion Elite | 】White/Nightlife/Grey
【ブルックス】ハイペリオンエリート|カーボンプレート搭載の 「勝負レース」 向きシューズ シューズアドバイザーが解説

サッカニー エンドルフィン プロ


サッカニーは日本では知名度は低いものの、アメリカで120年以上続いている古いブランドで、アメリカで知らない人は居ないほどのシューズブランドです。
エンドルフィン プロは、軽量かつ耐久性に優れるS字カーボンプレートの搭載による反発力と推進力。新素材(軽量で反発性に富むPWRRUNPB)によるクッショニング。これらの要素を効率よく発揮させる SPEED ROLLテクノロジー。数々の機能を搭載したサッカニー史上最速のランニングシューズとしてデビュー。

サッカニー スニーカー シューズ 靴 メンズ【Saucony Endorphin Pro | 】White Mutant
マジで衝撃的なシューズ!! 「エンドルフィン プロ」ナイキ ヴェイパーフライ ネクスト%を超える可能性があるぞ! 【SAUCONY/サッカニー ENDORPHIN PRO 】

デサント GENTEN-EL(ゲンテン エリート)


走ることへの「GENTEN(原点)」を追求し、地面を蹴る力を無駄なく安定して推進力に変換することにこだわった、「速さ」を求めるトップランナーの為のスピードシューズ。ランナーの足を研究し尽くしたラスト(靴型)を用いることで包まれるようなナチュラルなフィット感を実現。また独自の底面形状から生み出されるドロップと薄底カーボンプレート、高反発ソールによって力を地面にダイレクトに伝えることができ、推進力と安定感の両方を実現したモデル。

GENTEN-EL(エリート)レビュー!! DESCENTE(デサント)/原点シリーズレビュー第一弾