日本のトップクラスのマラソン選手が履いているランニングシューズ。どんなシューズを履いているか気になりますよね。
東京オリンピック日本代表を決めるMGC前後から、多くの選手が履き始めているのがナイキの厚底カーボンプレートシューズのナイキヴェイパーフライネクスト%です。
東京マラソン日本代表に内定した男子1位の中村匠吾選手、2位の服部勇馬選手、女子2位の鈴木亜由子選手、そしてもちろん男子3位の大迫傑選手もネクスト%。男子では出場30人中16人で上位10人中で8人がネクスト%でしたから驚異的な着用率です。
2020〜2021年にかけてもナイキのシューズが圧倒的にシュアを取っている中で、MGC女子1位でオリンピック出場を決定した前田穂南選手はアシックスのシューズを履いています。
たまたまMGCで前田穂南選手が走っているところを撮影していていましたので、何のシューズを履いていたのか推測します。
MGCで前田穂南選手が履いていたシューズ
まず間違いなく言えるのはアシックスのシューズを履いているということ。アシックスならではの横のラインが綺麗に見えています。
ただこれだけではシューズの特定は難しいので別の角度からの写真を見てみます。
アウトソールが写っている写真。
離れたところから撮影しているので、くっきりとは見えないのですが、なんとなくアウトソールの形状が伝わるかと思います。
ちなみにネット上ではアシックスのターサーエッジではないか?という話題が上がっているようで、合わせてターサーエッジの最新カラーモデルの、TARTHEREDGE TENKA (ターサーエッジ テンカ)が話題になっているようですね。
赤カッコ良いです。
私もターサーエッジを保有していますが、クッション性をしっかりと担保しつつ地面をしっかりグリップして走る感覚が素晴らしいです。
話を戻して前田穂南選手が履いているシューズと比べると、アウトソールの形が違うように見えます。
改めて前田選手の写真
前田選手の履いているシューズはアウトソール前方の少し指よりに横に分断するような白い横線が入ってますが、ターサーエッジはこの横線は入りません。
またそれよりも指先の外側にも小さな白いラインがあり、アウトソール中央に白い部分も見えます。
アシックスのでアウトソールを分断するような横線が入り、中央に白いポイントがあるシューズといえばこのシューズ。
LADY SORTIEMAGIC®LT(レディ ソーティ マジック LT)です。
アウトソール側
アウトソールを横に分断されるような白いライン。それよりも指先の外側にある小さな白いライン、そして中央の白い部分。などが同じように見えますね。
カラーなどのデザインが市販されているものと異なりますが、おおよそレディ ソーティ マジック LTで間違いないとみて良いでしょう。
レディ ソーティ マジック LTはガチなレーシングシューズで、アシックスの説明では以下とされています。
見るからに薄底で軽くて地面をしっかりグリップしてくれそうなシューズで、厚底・クッション性・バネが魅力のネクスト%とは正反対のシューズですね。
軽くてグリップが強くスピードは出せる反面、クッション性は削られているはずなので、フルマラソンなどの長距離においては相当のトレーニングを積んで足が作れているランナーでないと履きこなせないシューズだと感じます。
私レベルだとフルマラソンで履くにはかなり難しく、ハーフあたりで足が終わってしまうでしょうね。もし履けるとしたら短距離のスピード練習か10km・長くてハーフマラソンなどのレースで使うイメージだと思います。
世間が厚底厚底と騒がれている中で、薄底の代表格のようなシューズでMGCで女子1位を飾ったのは面白い話題でした。
第40回大阪国際女子マラソン2021で前田穂南選手が履いたシューズは
さて、MGCが開催されたのは2019年9月15日でしたが、それから約1年半後の2021年1月31日に開催された第40回大阪国際女子マラソン2021での前田穂南選手。
この大阪国際女子マラソンでも、前田穂南選手が履いているシューズはアウトソールの形状からレディ ソーティ マジック LTのようです。
少なくとも1年半履き続けているのですから、前田選手の走りにジャストマッチしているのでしょうね。
なお現在、レディ ソーティ マジック LTはアシックスの公式サイトでは販売されておらず、後継モデルだと思われるのがSORTIEMAGIC LT 2(ソーティ マジック LT2)が発売されています。
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