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ランニングとジョギングの違いって何?|要は「楽しい」か「苦しい」か

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皇居ラン

走るを表す言葉を大きく分けると、ランニング(ラン)とジョギング(ジョグ)の二つがありますね。この違い、私自身正確に理解をしていませんでした。

なんとなくのんびりと走った時にジョグ、普通に走った時にランのように感じていましたが、その定義については全く理解していませんでしたし、Twitterなどを見ていても、みんなそれぞれ様々なペースにおいてランニング(ラン)・ジョギング(ジョグ)という言葉を使っています。

キロ5分を切るようなペースでもジョグと言う方もいれば、一方ではキロ6〜7 分台でランと言っている方もいらっしゃるので、最初の頃は意識して使い分けるものでもないんだと思い、その時の感覚で使い分けていたように感じます。

ランニングとジョギングの違い

私だけでなく、この違いについて意識している方は少ないと思うのですが、気になったので調べてみました。ウィキペディアでランニングとジョギングついて調べると、

ジョギングについては、

ジョギング(Jogging)とは、ゆっくりした速さで走ることである。陸上競技・長距離走や他のスポーツにおける持久力を高めるためのトレーニングとしてのジョギング、娯楽としてのジョギング、フィットネス、健康増進のための有酸素運動としてのジョギングなど、さまざまな目的で行われる。ジョギングする人をジョガー(Jogger)と呼ぶ[1]。1977年にアメリカ合衆国で出版された『The Complete Book of Running』(邦題:奇蹟のランニング)にてジム・フィックスが提唱した。

ジョギングの定義
ジョギングに定義はないが、一つの指標としては時速9.6kmよりゆっくり走ること。

と記載があったのですが、ランニングについては記事がなく上記のジョギングのページに飛ばされていました。ウィキペディアを書く人たちにおいても気にしていないということなのでしょうか?

ネット等でランニングとジョギングの違いについて調べてみると、運動強度により違いを表現しているケースが多いようで、ウォーキングの延長でゆっくり走るのがジョギングで、ある程度のスピードを出して息を弾ませながら走るのがランニングという事です。

これだけだと自分な何となく感じていた答えと変わりがありませんので、もう少し深く調べていくと、

  • ランニングは6.4km/h以上、ジョギングはそれ以下のスピードが目安
  • 1kmを5分以内に走るのがランニング。これを時速に換算してみると約10.7km
  • ランニングは5分/km以内、ジョギングは7分/km以上

など、ランニングとジョグの違いについて書かれているサイトでもバラバラな意見が。

やはり具体的な定義はないのでしょうね。

というかこう言った数値でランニングなのかジョギングなのかを定義してしまうと、早く走れない人は一生ランニングと表現することが出来ません。

その中で腹落ちできたのが、以下の記事。

https://number.bunshun.jp/articles/-/761416

こちらの記事ではジョグの歴史なども書かれていて面白いのですが、最後に以下のように纏められています。

ジョグとランの境界線は「楽しい」か「苦しい」か。
要は、走っていて、楽しいか苦しいか。確かに、走るペースには大きな個人差がある。スタミナにも大きな個人差がある。ゆっくり走っていても肺が苦しんでいるなら、つまり、スタミナを使ったシリアスな走りならば、それはランニングであり、速いペースで走っていても、肺が苦しまず、おしゃべりしながら楽しく走ることができるのなら、それはジョギングと言うことはできるのかもしれない。

https://number.bunshun.jp/articles/-/761416?page=3

そう、この個人差があるというのが重要だと思うのです。
サブ3を狙うランナーにとってキロ5分は気持ちよく走れるペースですし、これから走り始めようとするメタボなおじさんがキロ5分で走ったらあっという間に息が上がってしまう訳です。ペースでランニングとジョギングという言葉を使い分けたら、遅い人は一生ランニングができない事になってしまいます。

さて、そこをもう少し数値で見えるかできないかとなった時に登場するのが心拍数と心拍ゾーン。心拍ゾーンは最大心拍数に対する割合を基に計算され、ゾーン1~ゾーン5の5つのゾーンに分類されます

最大心拍数のシンプルな計算方法は【220-年齢(諸々の諸説あり)】。45歳の方に当てはめると、175が最大心拍数となりますので、合わせて表に埋め込んでいきましょう。※%MAXの()内の数値が心拍数です。

ゾーン %MAX 状態 効果
1 50~60%
(87〜105)
心身ともにリラックスしたペース
リズミカルな呼吸で会話に支障がない
【有酸素性能力の基礎作り】
有酸素性能力向上の初期レベルのトレーニングストレスの軽減
2 60~70%
(105〜123)
快適さを感じるペース
少し呼吸が深くなるが会話は可能
【心肺機能の向上】
心肺機能向上の基本となるトレーニング
脂肪燃焼に効果的
高強度トレーニング後の休息に適したペース
3 70~80%
(123〜140)
マラソンをするような標準のペース
会話を続けるのが難しくなる
【有酸素性能力の向上】
心肺機能向上に最適なトレーニング
持久力の向上
4 80~90%
(140〜158)
ややきついペース
呼吸が力強くなり会話することができない
【無酸素性能力の向上】
無酸素性作業閾値の向上
スピードの向上
5 90~100%
(158〜175)
全速力の速さで、長時間維持することはできないペース
呼吸が相当きつい
【無酸素性持久力の向上】
瞬発力、筋持久力の向上

この中でランニングとジョギングとの境がゾーン2とゾーン3。ゾーン2は快適さを感じる走りになりますし、ゾーン3では呼吸も上がってきて苦しくもなってきますので、最大心拍数の70%を基準にそれ以上であればランニング、それ以下であればジョギングと呼ぶのがわかりやすそうです。

ちなみに私の場合だと、ゾーン2の心拍125前後まで落とすのにはキロ6:20前後のペースまで落とす必要があります。逆に先にキーワードとして上がったキロ5:00のペースで走るのには145前後の心拍となります。

さほどトレーニングを積んでいない方であればゾーン3がそれなりの負荷になってくると思いますが、それなりに走っているランナーにとっては高い心拍に慣れてしまっている部分もある為、人それぞれの感覚も考慮する必要があるのでしょうね。

そう考えると、ランニングとジョギングの違いは、「楽しい」か「苦しい」か。

細かなことを考えるよりも、これが一番しっくりくるのかもしれません。

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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