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アディオスプロ2レビュー・前モデルと比較をしながら履き心地や走行感を解説

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アディオスプロ2

アディダスのカーボン厚底シューズ、アディオスプロの最新モデルであるアディオスプロ2(adios pro2)です。

初代モデルの時代は、まだ厚底カーボンシューズと言えばナイキ一強という感じが強かったですが、アディオスプロ2になってから、アディダスを選択するランナーも増えました。

実際にアディオスプロとアディオスプロ2を履き比べてみると、走行感で大きく進化している事が感じられ、本番レースでアディダスを使いたいと感じさせるシューズになりました。

この記事ではアディオスプロ2のレビューと合わせ、初代モデルとの比較もしていきますので、ぜひ読み進めてください。

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adidas(アディダス)

アディオスプロ2のスペック・デザイン

まずはアディオスプロ2のスペック・特徴やデザインから紹介していきます。

スペック

  • 爆発的推進力を生み出す5本骨状カーボンバーと低密度高反発ミッドソール
  • 優れたグリップ力がエネルギーロスを軽減するアウトソール
  • 軽量性とフィット性を兼ね備えたシリーズ最軽量メッシュアッパー

アディオスプロ2は、フルマラソンやハーフマラソンで記録を追求するランナーのための、アディダスの持つ高反発推進テクノロジー技術をふんだんに盛り込んだランニングシューズです。

アディオスプロの特徴である、カーボンで作られた5本骨状バーとミッドソール素材 LIGHTSTRIKE PRO との組み合わせが前モデルからしっかりブラッシュアップされ、より柔らかいクッションと高い反発力を得られるシューズになっていると感じられました。

デザイン・特徴

続いて写真とともに特徴を紹介していきます。

正面・真上から見たアディオスプロ2・他のアディダスのシューズと比較してワイド気味な形状
フロント斜めからの構図
サイドからの構図・ミッドソールにはアディダスの新しい高反発素材、「ライトストライクプロ」が全面に採用・つま先に向けての反り返りが強く、走行時に前へと転がっていく感覚を得られる
アウトソール全体・5本骨状バーがむき出しになっているのが面白い
5本骨状バーをクローズアップ・アディオスプロ2にはカーボン製の5本骨状バーが採用されている・タクミセン8・ボストン10に使われている5本骨状バーはグラスファイバー製が採用
アウトソールはCONTINENTAL RUBBER(コンチネンタルラバー)とLIGHTWEIGHT TEXTILE RUBBER(ライトウェイトテキスタイルラバー)のハイブリッド
重さは26.5cmで231g

アディオスプロ2の履き心地・サイズ感は少しワイド気味

続いてアディオスプロ2の履き心地ですが、前モデルと比較して少しワイドであるとともに、足を入れるスペースが広くなっていいます。

ここは人の足の形状によりますが、前モデルのフィット感が合う方にはアディオスプロ2は少しガバついてしまい紐で締める履き方になります。逆に幅広の足の方にはよりフィットするはずです。

ちなみに私は前モデルのアディオスプロのフィット感が最高に良かった為、アディオスプロ2になって履き心地は悪くなりました。

また全体的にゆとりのある形状なので、普段履いているランニングシューズと同じサイズを選べばキツイと感じることは無いはずです。

アディオスプロ2の走行感

続いてアディオスプロ2の走行感をお伝えします。

アディオスプロとアディオスプロ2で比較

アディオスプロ2

実際の走行感が前モデルのアディオスプロと比較してどのように変わったのかをお伝えします。

この比較をするために、まず3キロずつそれぞれのシューズを履き替えて比べてみたところ、どっちも良いじゃんというのが率直なところでした。

どちらのシューズも5本骨状バーの恩恵にて強い反発を得ながら前へと進んでいきます。

ただ前モデルのアディオスプロは地面に対してダイレクトに反発を貰うイメージで、着地音が大きくなる印象を受けました。

これだけだと比較しづらいという事で、今度は片足ずつそれぞれのアディオスプロを履いて走行感を試してみました。

写真左がアディオスプロ2、右がアディオスプロ

この比較をして感じたのが、

  • アディオスプロは地面に対してダイレクトな反発を貰う(鉄板の上でボールを叩きつけて跳ねさせるイメージ)
  • アディオスプロ2はクッショニングの中で反発力を貯めつつ放出する(弓を引っ張って放すようなイメージ)

と言った違いで、同じ5本骨状バーでも全く違う走行感でした。

下の写真はアディオスプロとアディオスプロ2のアウトソールです。

左が前モデルのアディオスプロですが、5本骨状バーの形状が浮き出ているのが分かります。

履き始めて距離を積んでいる事もありますが、購入して10kmも走るとバーの跡が浮き出てきていましたので、アウトソールと5本骨状バーとの間の距離がほとんど無いのだと思います。

逆にアディオスプロ2は上の写真で50kmほど走っていますが、まだバーの跡が浮き出てきていません。

アウトソールとバーの間にもミッドソール素材(ライトストライクプロ)が多く配置されているのでしょうね。

この5本骨状バーとミッドソール・アウトソールの配置バランスが、二つのシューズの走行感の差を出しているように見受けられました。

もう一つ、下の写真はそれぞれのアディオスプロを横に並べた写真です。

写真で見てわかる通り、左のアディオスプロよりも右のアディオスプロ2の方がつま先部分の反りが高くなっています。

この反りの高さから走行時の転がり感が高まり、反発力と重なって「転がり・しずみ・跳ねる」という一連の動作を生み出しているように感じました。

そういった事から、安定性の高さであれば前モデルのアディオスプロに軍配が上がりますが、安定性を削ってでも前への推進力を求めるのであればアディオスプロ2となります。

ペースが上がれば上がるほど強い反発が得られる

アディオスプロ2

アディオスプロ2は、特にサブ3クラスから実業団クラスのランナーが好んで履いているシューズです。

数年前まではテレビで放映されるような大型イベント(箱根駅伝、ニューイヤーなど)ではナイキ一強という時代がありましたが、最近はアディオスプロ2を履くランナーも増えてきています。

私の走力では出せる速度に限界がありますが、キロ5:00で走っているときよりも4:30、4:30で走るよりも4:00とペースを上げれば上げるほど強い反発を得られます。

自分の走力だとキロ4:00~4:20辺りのペース走が気持ちよく走れます。

スピード練習でも履いてみましたが、1km3:30前後が無理せずに出せるのにも驚きました。

逆にジョグペースでは安定感が低く、走りやすいシューズとは言えませんでした。

アディオスプロ2の耐久性

アディオスプロ2の耐久性については、これから走りながら随時記事をメンテナンスしていきますが、前モデルと比較するとアウトソールのつま先側にコンチネンタルを多めに採用したことで、前モデルと比較して耐久性は上がっていると思われます。

まとめ

アディダスのランニングシューズ、アディオスプロ2をレビューしてきました。

前モデルと比較して安定性は下がったものの、前へと進む推進力、反発力は大幅に高まりました。

また、サイズが比較的ワイド気味になっているので、他ブランドのカーボンシューズが合わない方にも履きやすいシューズになっています。

フルマラソン・ハーフマラソンで自己ベストに挑戦したい方は、ぜひ試してみる事お勧めします。

アディダス ランニングシューズ アディゼロ アディオス プロ 2 adidas ADIZERO ADIOS PRO 2 メンズ レディース レーシング 白 22SS (レガシーインディゴ/ターボ/スカイラッシュ, measurement_26_point_5_centimeters)
adidas(アディダス)

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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