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私がサブ3に挑戦するキッカケになった本を紹介【1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと】

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1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと

僕がフルマラソンデビューしたのは2018年3月の板橋cityマラソン。43才のときです。
40を過ぎてお腹が出始めたことからダイエット目的で走り始めたのがラン人生のスタートですが、いつの間にか走ることが楽しくなって、また友達から声をかけられたこともあってフルマラソンにエントリーしました。

せっかくフルマラソン出るなら初レースでサブ3.5を達成すると豪語してデビューしたものの、サクッと25キロの洗練を受け3時間54分にて終了しました。(30kmの壁という言葉がありますが30kmにもたどり着けませんでした)

当時それなりの自信(今思うと根拠のない自信)もありましたので、豪語した目標が達成出来なかった事がとにかく悔しかったですね。

その後なんとかサブ3.5を達成しようとがむしゃらに走り続けましたが結果はついて来ず、半年後2018横浜マラソンに出走するも3時間52分と2分しか縮められない、次の2018湘南国際マラソンでも3時間45分とサブ3.5が見える位置にも辿り着けず、しかも湘南国際マラソン走行中に膝を痛め、その後1カ月間走れなくなるという事態に陥ってしまいました。

年が明けて2019年1月、怪我も癒てようやく走れる状態になりましたが、1カ月間休養したことで体重が激増。人生最大の体重まで増加してしまいました。

その2ヶ月半後の2019年3月に板橋cityマラソンが控えてましたが、コンディションとしては最悪。サブ3.5どころか以前のように走ることすら辛い最悪の状態で2019年がスタートとなりました。

レースまで残り2ヶ月半、選択肢としては、サブ3.5は諦めつつも怪我をする前のコンディションにまで持っていき自己記録を狙う(サブ3.75)、もしくは今まで以上に走り込んで何が何でもサブ3.5を狙いに行くかの2択。

冒頭にて書きましたが、板橋Cityマラソンは2018年のデビュー戦にてボコられた思い入れのあるレース。当然ですがその板橋Cityマラソンにてサブ3.5を達成しリベンジしたいです。

もちろん後者を選びました。

サブ3.5を達成するための考え方や手法はすっごくシンプルです。
これまでがむしゃらに走り込んでいたけど、もっとがむしゃらに走り込もう。

練習方法にロジックなんて一つもありません。
今まで頑張っていたならもっと頑張る。それでダメならもっともっと頑張る。昭和の体育会系的なノリですが、当時の自分にはそれ以外の考えはありません。


本番も同じ。

駆け引きなんて一切なく、25kmの壁にやられた2018板橋とスタートから同じペースで走って、この1年間で成長しているのなら壁を乗り越えられるし、ダメなら壁を乗り越えられないだけ。

敗れたらまた次に頑張れば良い。
ネガティブとかポジティブとかそんなのはどうだってよい。とにかく後悔しない走りをしてリベンジしたい。

そんな気持ちで今年2019年3月の板橋cityマラソンに挑みました。

1kmを4:50で走り続ける。それ以外は一切何も考えずに走り続けました。

前年、足が終わってしまった25km地点をクリア、32km地点からキロ4分台では走れなくなりましたが、最後まで大きく落とすことはなく、結果は3時間27分。1年かけてサブ3.5をつかみとることが出来たのでした。

サブ3.5を達成し、目標を勝ち取った余韻に浸りつつ漠然と次の目標を考えてた時期に出会ったのが、鈴木莉紗さんの「1日10分も走れなかった私がフルマラソンで3時間を切るためにしたこと」という本。

その頃はサブ3.5を達成することの難しさを1年間しっかりと味っていたので、ここから先は1分、2分と細かく自己ベストを更新していくんだろうなんて考えていていました。

いつかサブ3なんて考えたこともあったけど、当時の自分が決して口に出してはいけない憧れのキーワードでしかありません。

実は私、それまでマラソン関連の本を読んだこともなく、全て自己流のトレーニングで走ってました。練習メニューといえばTwitterの先輩ランナーがツイートしている手法を見よう見まねで挑戦するくらい。

インターバル走という言葉を覚えて実践するものの、インターバル走の本質を理解していないので1km全力で走ってリカバリタイムは3分みたいな。LSDという言葉を覚えてとりあえず2時間くらいゆっくり走る(心拍ゾーン関係なし)。閾値走?読めないけどなんかカッコ良さげだぞ・・・そんな感じなので効率悪いですよね。

また、サブ3.5を達成した時の月間の走行距離は200km程度でしたが、当時自分のことをめちゃ走っているヤツだと思い込んでいました。

鈴木莉紗さんの本を手に取ったのは、「若くて可愛いい子がマラソンの本書いているぞ。サブ3?どれどれ?」そんな気持ちから。

しかも立ち読みで。
今思うと本当に失礼極まりない。ごめんなさい。

ページをめくっていくと、「走る距離にはこだわりすぎない」そんなキャッチコピーから始まるページがありました。俺、月200kmとか走りすぎているよな〜なんて気持ちでそのページを読んだのですが、そこに書かれていたのは、

「私は月間300km台で十分サブスリーは達成できると考えています。」

え?300km台?何言っちゃってるのこの人?

200キロで相当走り込んでいると思っていた自分にとっては予想もしなかったコピーで、その先が気になって本を購入することになりました。人生初めてのマラソン本です。それと同時にランニング人生を変えてくれた本にもなりました。

この本には、わかりやすく丁寧にサブ3を狙うためのノウハウが記載されています。

具体的なトレーニングメニュー、それに対してのペース、考え方など。
※サブ3がメインですが、設定ペースはサブ3.5、サブ3.15についても書かれていますので、サブ4達成して次のステップに進むランナーにもおすすめです。

読み終えて感じたのは、

「この本に書かれている練習が出来るようになったらサブ3を狙えるんだ」と感じたのが一番。次に、「でもたった1年半でサブスリーってそもそも才能が違うのかな?」とも感じました。

同じタイミングで偶々読んだのがこちらの記事です。

https://tfm-plus.gsj.mobi/news/V55s9Z247f.html?showContents=detail

一部抜粋させてください。

「フルマラソンを完走した人のなかで、サブスリーを達成した人の割合は男性で3.1%、女性は0.4%。すごく少ないんです。サブスリー達成のために必要なのは、仕事以外のすべての時間を、ランニングに捧げる覚悟と努力だと思います」

「仕事以外のすべての時間をランニングに捧げる覚悟と努力」

この一行で鈴木莉紗さんが単に才能があったわけではなく、どれだけの覚悟でどれだけの努力をしたか腹落ちしましたし、自分もガチで早く走れるようになりたいとスイッチが入った瞬間でもありました。

今でこそダニエルズ式理論をトレーニングに組み込んだり、マラソンに必要な栄養学を学んだりと早く走れるようになるためのロジックを常に吸収しようとしていますが、当時の私がどれくらい無知だったかというと、鈴木莉紗さんの本を読んで、「ミドル走」、「ペース走」という言葉を覚えたレベル。しかも1ヶ月くらいはごちゃ混ぜになってしまってどっちがペース走だったっけ?と混乱してしまうことも多々。笑

ぶっちゃけサブ3.5を達成したばかりの当時の自分からしてみたら難易度はめちゃ高いペース設定でしたが、とにかくこの本に書かれている事を夢中で追いかけたんですよね。

リズムよく読んでいける本なので、読もうと思えば1日で読める本です。自分は何度も繰り返し読みました。設定ペースなど重要なところは写メに撮って練習中に再確認をしたり、そんなこともしましたね。

気付けば「いつかはサブ3」と憧れでしかなかったキーワードが、自分もサブ3に挑戦するという気持ちに変わっていました。

鈴木莉紗さんが1年半でサブ3取ったんだから、自分もこの本を読んで1年後にサブ3達成しよう。ターゲットレースは2020年の板橋Cityマラソン。
屈辱を味わった2018板橋Cityマラソン、なんとかサブ3.5をクリアした2019板橋Cityマラソン、このとにかく思い入れのある板橋Cityマラソンでサブ3を達成する。2020年の板橋でサブ3を掴み取る。

これを目標にしました。

この本を手にしてから7ヶ月間が経過しました。
2019年5月から月間走行距離は最低300kmとし、ただ闇雲に走るのではなく一つ一つの練習に目的と目標を与えて走りました。

そして、12月1日の湘南国際マラソン。翌年3月にサブ3を狙うのであれば、少なくとも湘南国際で3時間10分を切っておきたい、そんな気持ちで挑んだレース。

3時間9分で無事クリア。サブ3への挑戦チケットを手に入れることができたのでした。

以前は憧れていただけで、目標として口に出すことすらできなかったサブ3ですが、今は堂々とサブ3が目標と言えます。

改めて宣言。2020年3月15日、板橋cityマラソンにてサブ3に挑戦します。

そしてこの本を出してくれた鈴木莉紗さんに改めて。
40代のおっさんが熱くなれる夢と目標を与えてくれて心から感謝!


湘南国際マラソンを走り終わった後、鈴木莉紗さんがガーミンブースにいらっしゃったので、ご挨拶と直接のお礼を伝えることができました。

lifelog

フルマラソン3時間9分。サブ3を狙って毎月250〜300km走っている市民ランナーです。

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